仮想通貨用語の解説!ATHって何?バブル、億り人、アルトコインとは【初心者向け】

仮想通貨

ビットコインなどの仮想通貨(暗号資産)関連のニュースを見ると、「ATHで億り人大量発生」など聞いたことのないセリフが連発されて初心者は意味不明なことがあります。
そこで、初心者にわかりやすく仮想通貨界隈の用語をていねいに解説していきます。

仮想通貨用語の解説-ビットコインがバブルでATH-

なんか一部の人々の間でビットコインが盛り上がっているが意味がわからない

2024年はビットコインの価格が1年間で4倍上昇したため、NHKなど民放のニュースや日経新聞で取り上げられるなど大きな話題となりました。

一方で、インターネットを見ると「ビットコインがバブルでATHして億り人」というセリフが連呼され、あたかも「ザギンのチャンネーとシースー」的なノリに見えて意味不明という声も上がっています。

そこで、今回は以下の仮想通貨用語を解説していきます。

・ATH
・仮想通貨
・億り人
・アルトコイン
・ミームコイン
・トークンの上場

解説記事を読むと、クリプト・仮想通貨の世界が楽しくなりますよ。

ATHとは、AllTimeHighの略で史上最高値の意味

ATHの具体的用法

ATH(エーティーエイチ)とは、All Time High(オールタイム・ハイ)の略で、史上最高値を意味する言葉です。

ビットコインは2020年の仮想通貨バブルで65000ドル程度の最高値を達成した後、2022年に15000ドルまで暴落して仮想通貨民が絶望した歴史があり、
Youtube界隈では青汁王子こと三崎優太氏が「10億円飛んだ」動画を出していたためご存知の方も多いと思います。

こうした絶望の期間を経て、2024年にビットコインはアメリカにおけるETF承認後数か月で40000ドルから73000ドルまで爆上げました。

この時、4年前の65000ドルを再度達成した挙句にそれを越える価格の73000ドルをつけた値動きについて、別の表現で言えば「2020年ATHを更新して73000ドルまで上昇」ということになります。

英語なんかよくわからないし学歴も無いけど、とりあえずビットコイン買って寝てたら価格が上がってる!ATHサイコー!という若者も多いので単に「ATH」と連呼されますが、
単に高値をつけただけでなく、「史上最高値」となることがポイントなのですね。

また、一旦ATHをつけると次々に「またATH」、「ATHを試す」現象が起こります。

なぜATHが大きな話題となり、ニュースになるのか

ATHは、直近数日の時間軸ではなく、5年、10年のスパン(期間)で一番高値ということになります。

これは、「今まで高値つかみの後塩漬けだったトレーダーも含めて、全員含み益」ということを意味します。これは嬉しいニュースであり、大事件ですね。

また、ATHという言葉が連呼されるほど、未来の価格がどんどん右肩上がりに上昇してワイの資産が無限に増える!という射幸心を煽るわけです。

これが、「ビットコインがATH」と聞いた途端にみんなテンションが上がる理由です。

ビットコイン投資家はATH更新が連発されることを前提としている

ビットコインが世界中の投資家から人気を集め、「デジタルゴールド」と呼ばれる理由もここにあります。

一度現物を購入して放置しておけばATH更新を連発して資産が無尽蔵に膨張することを期待しているということになります。

仮想通貨なの?暗号資産なの?

「仮想通貨」という呼び方がデファクトスタンダード

仮想通貨はアメリカでは「Crypto」または「Crypto Currency」と呼ばれています。Crypto(クリプト)は暗号という意味ですので、
確かに英語の意味を正確に解釈すれば「暗号資産」あるいは「暗号通貨」という表現が正しいかもしれません。

これは学術的な見地や、権力・権威の視点で考えれば妥当な表現であり、実際に金融庁などは「暗号資産」という表現を正式に採用しています。
2022年頃まで仮想通貨はまだ黎明期で知名度も低かったためそのまま「仮想通貨」と呼ばれていましたが、政府は2023年あたりから表現を「仮想通貨」から「暗号資産」へ変更しています。

しかし、2014年、2018年のバブルからビットコインに熱狂してきたビットコインファンにとっては、「テメー勝手に呼び方変えるんじゃねえよ」という話であり、
インターネット上の言論は一部の権威よりも民衆の本音が優先されるという原理・原則に基づきGoogleは「仮想通貨」という呼び方を優先しています。

私の個人的な意見としても、「暗号資産」はピンとこないし、なんの魅力も感じませんが「仮想通貨」と聞くとテンションが上がります。
それほど、仮想通貨民にとって「かそうつうか」という響きは重要なのですね。

このように、権威が決めた仕様や方式が主流にならず、大衆の利用者の常識が主流になることを「デファクトスタンダード」と呼びます。

よって、日本におけるCrypto(クリプト)の呼び方は「仮想通貨」となります。

「仮想通貨」という表現が妥当な理由

ビットコインは実際にデジタルの世界で通貨として利用可能で、車や不動産を購入可能です。そのため、名実ともに「通貨」と呼ぶことができます。

また、ビットコインの発行枚数は「2100万枚」であり、分割された小さな価値の集合体であるという観点からも「資産」ではなく「通貨」と呼べるでしょう。

ちなみに株式市場の世界でも、「証券」という呼び方よりも「株」という呼び方が主流であり、「金融資産として株式を保持」といった表現をしますね。

学術的な文脈では「暗号通貨」という表現もわかりやすい

デファクトの呼び方が「仮想通貨」でも、ブロックチェーンやトークンなどの技術的かつ専門的な内容を議論する場合には「暗号通貨」という表現がわかりやすかったりします。

ビットコインは、「仮想通貨」という言葉のイメージとはかけ離れたセキュリティ上の堅牢性を誇っていたり、根本的に偽造不可能な仕組みの上で成り立っています。

言葉というものは状況に応じて使い分けることが重要なので「暗号通貨」「暗号資産」という表現でも理解できるようになっておくことが重要です。

億り人とは

ただのインターネット上のスラングが有名になりすぎて本のタイトルでよく見かける

億り人とは、直観的な解釈の通り、「1億円オーダーの利益を出した人」のことを指します。

10万円、100万円の利益が出ても人生にあまり大きな影響を与えませんし、株式投資でもよくある話です。

しかし、10万円分買った仮想通貨が1000倍に上昇して1億円になった!と聞くとどうでしょう。宝くじに当たった話と同様、とても夢がありますね。
しかも、仮想通貨界隈のすごいところは、このような事例が山のように量産されることです。

このように、社会的にドロップアウトしようが、何の能力もなかろうが、仮想通貨買ったら1億円利益が出て人生変わった!FIREできる!というストーリーがあまりに強烈でインターネットスラングの「億り人」という表現が本として多数出版されるまでになっています。

みんな億り人になる夢を持ってクソコインを買う

仮想通貨初心者にとっては、なぜ多くの人々が意味不明なデジタルコインに虎の子を次々投入するのか不思議だと思いますが、
実際に〇〇コインが1000倍になった話を聞かされると買わずにはいられないのですね。

同時に、これが仮想通貨関連でよく「詐欺に遭った」という事例が連発される温床にもなっています。

実際になにかのコインで偶然価格が短期間に10倍、100倍になることはあるのだけれど、最初からピンポイントで確実にこれを狙おうとしてセールスマンにうまい話を持ち掛けられて多額の資金をだましとられてしまうのですね。

投資において、「誰かを頼る」というのは最悪な選択肢です。投資において信用できるのはデータと自分自身だけと考えたほうが良いでしょう。情報源として人を信用することはあっても投資判断は自分自身で進め、資金は常に自分の口座で管理してコントロールすることが必要なのですね。

アルトコインとは

アルトコインとは、AlternativeCoinの略で、ビットコイン以外の仮想通貨のこと

そこのあなた、WindowsのAltキーをご存知でしょうか。そう、「オルトキー」です。しかし、英語ができない人は「アルトキー」とか呼んだりします。

「Alt」はAlternative(オルタナティブ)の略で、「代替の、代わりの」という意味です。
要するに、キーボードの30個ぐらいのボタンでインプットを実現しきれないので「Altキー」を押すことで既存の「1」などのキーが別の役割を持つようになります。

そういうわけで、アルトコインはビットコイン以外の仮想通貨という意味になります。

ちなみに、アメリカ人もアルトコインと呼んでたりするみたいですが、実はUS(United States)の人たちって平均学力が低くて、本場の英語をムチャクチャに使ってたりするので、まぁそういうことだと思っています。もしかすると、英語の本場イギリス人から見たらアメリカの英語は「ザギンのチャンネーとシースー」ぐらいの感覚かもしれません。

アルトコインと呼ばれる仮想通貨

アルトコインとして、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)などが有名です。

もはやAlternativeというよりは四天王の一角と呼べるほどの存在感があるEthereumやRippleですが、仮想通貨界隈では「アルトコイン」と呼ばれます。

ミームコインとは

ミームコインは、ただのネタコイン。モナーも仮想通貨のコインになっちゃった。

Meme(ミーム)とは、インターネット上の「ネタ」とか「ジョーク」という意味だそうです。

みんな大好きドージーコインも元々はミームコインの一種で、起源はイーロン・マスクが日本の柴犬のかぼすちゃんを気に入ってコインを作っちゃったことによるもの。

要するに、単なるネタでDOGEコインとかモナコインとか作っちゃって、そこに1兆円とか、100億円規模のお金が集まってるんです。ここまでくると、おばかを通り越して何か別の天才に昇格したやつです。

ちなみに、2025年からイーロン・マスクはアメリカの政府効率化省(D.O.G.E)の長官として就任しているんですよ。もう全てがネタですね。でも彼は有能かつ真剣です。

ミームコインの例

ドージーコイン(DOGE)、モナコイン、ペペ(PEPE)などが有名です。

2025年現在、ドージーコインは仮想通貨としてテスラ車の購入に利用できることや、時価総額が6兆円を越えることを考えると、もはやミームコインではなくアルトコインと呼べるかもしれません。

有力者の冗談で何かが決まるってすごい世界ですね。

トークンの上場

そもそも「トークン」とは何か

「トークン」とは、要するに仮想通貨の子供のようなものです。あるいは、株式市場における未公開株です。

株式市場において、企業は「企業の価値そのもの」を1万、10万といった小さな「何か」に分割し、これを多くの人々に少しづつ買ってもらう形で出資者を募り、資金を集めます。

これが「東京証券取引所上場」という大規模なメジャーデビューを果たすとプレミアムがつき、価格が跳ね上がって既存の株主は大喜び、という仕組みです。

トークンはこれに近いものであり、特定の団体が何かのプロジェクトを立ち上げ、そのための出資を「トークン」経由で募集します。
これが仮想通貨取引所に上場されると、プレミアムがつき価格が爆上げという流れです。

少しアレな表現をすると、チョコボールの「金のエンゼル」みたいなカスい価値の状態が「トークン」です。金のエンゼルと聞くとカスいと思いますが、なぜ「カス」と思うかというと景品がせいぜい数千円だからです。ところが、金のエンゼルが車と交換できることになったら、どうでしょうか。途端にあのカスい紙切れが通貨として機能するのではないでしょうか。

仮想通貨は、Crypto、暗号資産と呼ばれるようにWEB3のブロックチェーン技術を用いて偽造不可能なデジタルの何かとしてやりとりが可能です。
ですから、「偽造不可能な金のエンゼル」が突然「仮想通貨」として昇格する現象も起きます。

もっと詳しく理解しようとするとWEB3、ブロックチェーン、ICO、IEOなどの用語が大量に出てきますので、ざっくりとした解説に留めておきます。

仮想通貨の世界は面白すぎる

アメリカにおける自由な発想がてんこ盛り

今回は仮想通貨用語について解説してきましたが、お堅い株式市場の世界とは程遠い、自由闊達な世界ということがわかりますね。

特に、ジョークで作ったDOGEが時価総額6兆円を超える件は驚きしかありません。

これまでの常識がバンバン覆り、無名の個人が成功者になれるチャンスが満載の仮想通貨の世界はとても面白いです。

トランプ大統領はビットコインを国家戦略備蓄金に指定して、Bitcoinを使って国の借金を解消する計画を本気で考えていたりします。

それほどにビットコインや仮想通貨には可能性があるのですね。

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